チェンバロ・レボリューション〜プティット・ロマンス〜商品説明

商品名:チェンバロ・レボリューション〜プティット・ロマンス〜
価格:2,800円
販売元:キング・インターナショナル
???「レボリューション」は大げさすぎるとしても、一般の人が持っているチェンバロに対するイメージからすればかなり斬新(ざんしん)なアルバムであることは確かだ。最後に置かれた「バロック・ホーダウン」はディズニーのパレードでおなじみのあの曲だし、現代曲もかなりまじっている。しかし、その中でも一番興味を引かれる選曲は、日本民謡の「さんさ時雨」と「南部牛追唄」。箏のサウンドを彷彿とさせる純日本調の前者に対し、後者は西洋音楽の語法の中に原メロディーがうまくいかされている。2曲合わせて2分余りの短い時間だが、この楽器の表現力の両極端をうまくアピールした演奏だ。また、チェンバロの魅力というと単音で弾かれたときの典雅な響きがまず頭に浮かぶが、このアルバムでは微妙なニュアンスをもつ洒落(しゃれ)た不協和音があちこちに出てくるので、ラヴェルやディーリアスの作品では、そうしたところに注目して聴くのもおもしろいだろう。もっとアヴァンギャルドな響きは、チェレプニンの曲で聴くことができる。ただし、アヴァンギャルドといっても、チェンバロ音質は軽いので暴力的な響きになることはなく、むしろかわいらしくさえ感じられる。ショスタコーヴィチの<23>はそらっとぼけたようなところが不思議なムードを漂わせ、ロドリーゴの<25>は繰り返される音型が空間的な広がりをイメージさせる。もっと華麗に弾く人、もっと重みを感じさせて弾く人はいるだろうが、これだけ変化に富んだプログラムで楽しませてくれる奏者はまれだ。(松本泰樹)